死すべき者たち

キャンペーン
 世界が滅んだとき、ゴールドスはあらゆるものを失った。富も、そして人間としてのアイデンティティーも。強力な呪文の失敗により、ゴールドスは相反する状態に固定されてしまった。彼の肉体の半分は生きている。だが、残る半分は今やアンデッドと化している。やむをえない事情から、ゴールドスはこの新世界のごく一部を自分の領土とした。それとほぼ時を同じくして、全宇宙からあらゆる生命を消し去らんとする邪悪な存在が、異界からやって来た。かくして彼の運命は複雑によじれていくのであった。

[UP]

1.子供喰らい 2.灼熱の地 3.力の場
4.生命、そして死 5.不浄なる吐息 6.ラストナレーション

−−子供喰らい−−

シナリオ
 この新世界に来てから数年間、ゴールドスは荒野で野獣のような生活を送ってきた。農夫たちに捕らえられて火あぶりにされかけたが、間一髪のところで森に逃げ込んだ。やがて、怒りと恐怖に駆り立てられたゴールドスは、ささやかな軍勢を編成し、復讐と知識を求めて旅立った。
ナレーション
 お前は何年も他人と話さずに過ごせるか?何ヶ月もの間、地面を這いずり回って食料を手に入れ、泥だらけになりながら穴の中で眠るのはどうだ?正気とは細い糸にしがみついているクモのようなもの。指が近づいても気づかず、捕らえられ、わたしの口に放り込まれる。
詳細
勝利条件: ヴィトロスを攻略する
敗北条件: ゴールドス・ハーフデッドを失う
マップの難易度: 「上級」ゲーム
持ち越し: ゴールドスおよび彼の呪文、経験、技能は、すべて次のマップに持ち越される。自軍の勇者の最大レベルは 12。


−−灼熱の地−−

シナリオ
異世界からもたらされた驚くべき幻視により、ゴールドスは主であるカリバールが<審判>によって滅んだわけではないことを知った。アンデッド討伐軍と悪鬼の軍団を同時に相手にしつつ、この異世界につながっている道を何としても見つけ、はるか昔に自分を救ってくれた恩人を助け出さねば。
ネレーション
宇宙を統べる<黄金律>の視点に立てば、わたしたちは吐息のようなものだ。自分たちを取る足らない存在だとうそぶくこと自体、あまりにも不遜な態度だと言えよう。だが、<黄金律>の計画の一部に選ばれたなら、困難に屈せず、好機を最大限に利用すべきだ。いずれにせよ、気づいたときにはすでに出番は終わっているのだから。
詳細
勝利条件: カリバールを救い出せ
敗北条件: ゴールドス・ハーフデッドを失う
マップの難易度: 「上級」ゲーム
持ち越し: ゴールドスおよび彼の呪文、技能、経験は、すべて次のマップに持ち越される。自軍の勇者の最大レベルは 18。


−−力の場−−

シナリオ
主人の力を回復させるため、ゴールドスは不可能としか思えない仕事にとりかかった。五つある<力の場>をすべて活性化させようというのである。だが、ネクロス王国は悪鬼による反乱の渦中にあり、本拠地を留守にする時期としては最悪と言ってもよい状況であった。
ナレーション
<破壊>には善が、<創造>には悪が内包されていることに、なぜ誰も気づかないのだろか?森林火災という<破壊>がもたらす養分がなければ、森はいつか死んでしまう。わたしが間違っているとしたら、生命の母である水がこの世で最も強い<破壊>の力であるのはなぜなのだ?
詳細
勝利条件: 5つある<力の場>に自分の旗をひるがえらせる
敗北条件: ゴールドス・ハーフデッドを失う
マップの難易度: 「上級」ゲーム
持ち越し: ゴールドスおよび彼の呪文、技能、経験は、すべて次のマップに持ち越される。自軍の勇者の最大レベルは 24。


−−生命、そして死−−

シナリオ
強力なヴァンパイアにしてかつてはネクロスの支援者であったマルヴィッチがカリバールの逆鱗にふれ、その討伐にゴールドスが派遣された。だが、ゴールドスにはマルヴィッチが大切にしている宝の奪取という使命も課せられていた。その宝とは、この世に一つしかなく、この上なく不浄だと言われている≪枯木の杖≫であった。
ナレーション
わたしが宇宙を統べる<黄金律>にとってチェスの駒にすぎないとしたら、重要なことは何だ? 知識だ!<黄金律>を知るということは、<黄金律>を超越することに他ならない。破壊、創造、善、悪...これら宇宙を統べる大いなる<黄金律>のはかりごとを理解することはできない。我々はその表面だけを見て理解したつもりになっているに過ぎないのだ。だが、あえてわたしは求める。<黄金律>よ、わたしに秘密を明かせ。わたしは恐れない!
詳細
勝利条件: マルヴィッチを倒す
敗北条件: ゴールドス・ハーフデッドを失う
マップの難易度: 「上級」ゲーム
持ち越し: ゴールドスおよび彼の呪文、技能、経験は、すべて次のマップに持ち越される。自軍の勇者の最大レベルは 30。


−−不浄なる吐息−−

シナリオ
この新世界に生きるすべての者を葬り去らんとしている邪悪な死の神がカリバールの主人であることを知ったゴールドスは、心ならずも愛する主を裏切らなければならなくなった。三ヶ月後、星々が一直線に並ぶとき、命ある者を根絶やしにできるアーティファクト、≪不浄なる吐息≫を作る力がカリバールにもたらされる。世界を守り、自分自身も生き延びるため、ゴールドスは何としてもカリバールを止めねばならない。
ナレーション
 蛆虫には少なくとも一つ、確信していることがあるはずだ。生きるために食うのだ。それがかび臭い土であれ、あるいは腐った肉であれ、蛆虫は自分たちにとっての真実にしたがい、喰らって喰らって喰らいつづけるのだ。わたしは今、「死んでいる」指で一匹の蛆虫をつまんでいる。蛆虫は身をよじり、なんとかわたしの指から逃れようとしている。蛆虫は何を考えているのだろう?わたしの口に放り込まれ、噛み潰されるとしたら、そのとき蛆虫は自分が生きるために食べられたのではないということを理解するだろうか?
詳細
勝利条件: カリバールを倒し、ネコルラムを攻略する
敗北条件: ゴールドス・ハーフデッドを失う、またはカリバールを倒せずに4ヶ月目を迎える
マップの難易度: 「名人」ゲーム
持ち越し:


−−ラストナレーション−−

これまでわたしは、一つの世界が完全に滅亡することを容認してきた<黄金律>の意図を理解しようと悪戦苦闘してきた。この果てしなき闘争に勝利をおさめるのはどちらだ?<破壊>か?それとも<創造>か?だが、どちらか一方だけを全面的に信奉してはならないということだけは確信を持って言える。生き延びたいのであれば、両者の狭間でたくみに立ち回ることだ。

一方だけを信奉するのは狂信者の所業だ。

我はゴールドス・ハーフデッド。諸君の救い主なり。


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