平和の代償

キャンペーン
ガラス職人の娘エミリアは、年老いた魔女の弟子となり、そしてついには大アーカン国の女王となった。しかし、その玉座に目をつけた者がいた。”不老王”である。”不老王”は全世界に平和をもたらすという大義名分のもと、とてつもなく恐ろしい計画をたくらんでいた。王に絶対の服従を誓うジン、ソリムルは、そんな王の命令に心ならずも従わねばならなかった。
[UP]

1.岐路 2.奇妙な友情 3.王のしもべ
4.虹の水晶 5.常ならぬ裏切り 6.恐怖の奴隷
7.不死なる者との戦い 8.平和の代償 9.ラストナレーション

−−岐路−−

シナリオ
エミリアはひょんないきさつから難民の一群を率いることになった。この国は数人の暴君による侵略を受けようとしていたが、エミリアは何もせずに故郷を捨て去るのを潔しとしなかった。そして、そんな彼女に賛同した難民たちがいた。この新しい国を混乱が覆い尽くそうとする中、エミリアたちは力を合わせ、命をかけて戦う。子孫が安住できる地を築くという悲願を達成するために。
ナレーション
わたしは人間の歴史の探究者。過去千年間に起こった事件の多くをわたしは経験してきた。たしかに人間は短命ゆえに過ちを繰り返す宿命にある。だが、人間ほど変化を生み出す起爆剤になりうる種族は他にいない。意志と強さを備えた人間がたった一人いるだけで、世界が変わることもあるのだ。エミリア・ナイトヘヴンもそのような星の下に生まれついた人間だ。
詳細
勝利条件: 町を所有する唯一のプレイヤーになる
敗北条件: エミリア・ナイトヘヴンを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: エミリア・ナイトヘヴンとその呪文、経験、技能は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 15。


−−奇妙な友情−−

シナリオ
大アーカン国の女王と呼ばれるようになって日が浅いというのに、エミリアは”不老王”の侵略から国を守らなければならなくなった。敵軍を率いるのは王の下僕、ソリムルだ。しかし、ソリムルとの戦いは勝手が違っていた。賢く、高潔で、命令だからしかたなく侵略軍を率いているソリムルは、エミリアにとって敵というよりむしろ友人のように感じられた。
ナレーション
エミリア・ナイトヘヴンが偉大な女王であり、傑出した女性でもあるのは、憎むということを知らないからだ。たとえ敵であろうと、あらゆる人々に公平に機会を与えている。それがエミリアだ。抱いて当然の復讐心を捨てて、侵略者を公正に扱い、後には信頼さえする。実に希有な人物だ。
詳細
勝利条件: 勇者ソリムルを倒す
敗北条件: エミリア・ナイトヘヴンを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: エミリア・ナイトヘヴンとタルジ将軍、それに彼らの呪文、経験、技能は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 20。


−−王のしもべ−−

シナリオ
大アーカン国の征服に失敗して名誉挽回の機会を待ち望んでいたソリムルは、深く考えもせず、またも主人の命にしたがって探索の旅に出た。最近、彼の主人の盟友となった、狂暴で素性の知れないレッドドワーフたちのことが気がかりだったが、当面はブラックドラゴンの骨を持ち帰るという任務に専念しなければならない。強力な新兵器を作り出すため、彼の主人であるガヴィン・マグナスがこの骨を必要としているのだ。
ナレーション
わたしたちジンは約束を守らなければならない。わたしたちを縛りつけているのは、忠誠心だけではない。わたしたちを生み出した魔法のせいでもあるのだ。人間が地上に出現するよりもはるか昔、わたしたちは神々の下僕だった。わたしたちはかみに仕えるために生きていたのだ。しかしその一方で、自由意志を持てる人間のことをいつもうらやましく思っていた。
詳細
勝利条件: <ブラックドラゴンの墓場>を見つけ、青緑のプレイヤーを倒す
敗北条件: ソリムルを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: ソリムル、および彼の呪文、経験、技能は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 15


−−虹の水晶−−

シナリオ
レッドドワーフとドラゴンゴーレムは、ガヴィン・マグナスが思った以上に粗暴な連中だった。それどころか、暴動が起きてマグナス王が造ったものが破壊しつくされると、彼らはまったくの野放しになってしまった。そこでガヴィン・マグナスは、ソリムルを地底にある古代遺跡に差し向け、巨大な≪虹の水晶≫を持ち帰らせることにした。だが、その地底の遺跡は、今やアンデットの巣窟と化していた。そもそもガヴィン・マグナスがこの珍しい水晶を何に使うつもりなのかも謎であった。
ナレーション
我が主人、ガヴィン・マグナスが根っからの悪人ではないと信じていたのは、わたしくらいだったかもしれない。主人は道を誤ったのだとか、誤解されているのだ、などと弁解するのも嫌だ。それはあまりにも陳腐な表現だ。主人はあまりにも長く生きすぎ、多すぎる戦いや苦痛を目にし、さらに世界の崩壊までも目撃した。これほど多くの恐怖を味わったなら、それに終止符を打ちたくなるのも当然だろう。
詳細
勝利条件: ドレッガール王を倒す
敗北条件: ソリムルを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: ソリムル、および彼の呪文、経験、技能は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 20


−−常ならぬ裏切り−−

シナリオ
ランドリュー卿はエミリアにとって最大の支持者の一人であった。しかし、その彼がエミリアに反抗するために軍勢を集めているという報告が、彼女の元に届いた。彼女は彼と連絡を取ろうとしたが、ことごとく阻まれてしまった。何が起こっているのだろう?エミリアとしては理由を突き止めないわけにはいかなかった。だが、状況をさらに悪化させる事件が起こった。ソリムル軍の指揮官の一人が、騒ぎを起こそうと大アーカン国の領内に侵入してきたのだ。
ナレーション
村を焼き払い、住人を皆殺しにした兵士を裁かなければなかったことがある。その兵士は指揮官の命令によって仕方なくやったのだと語り、無罪を主張した。それでもわたしは、その兵士に有罪の判決を下した。人は皆、自分の行動に責任を持たねばならない。あの兵士も、そんな命令には背くべきだったのだ。わたしが主人の命令に背くべきだったのと同じように。
詳細
勝利条件: 勇者アンドリュー卿を倒す
敗北条件: エミリア・ナイトヘヴンを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: エミリア・ナイトヘヴンとタルジ将軍、それに彼らの呪文、技能、経験は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 30


−−恐怖の奴隷−−

シナリオ
ガヴィン・マグナスは≪水晶の振り子≫を使って、生きとし生ける者すべての心と魂を支配し、世界に<秩序>を構築しようとしている。そのことを知ったソリムルは、ついに狂える主人に対して反旗をひるがえした。なんとしてもガヴィン・マグナスの狂気を止めなければ。しかし、彼一人の力では無理だ。かつて敵として刃を交えたエミリア女王を見つけ出すことに、彼はいちる望みを託した。
ナレーション
本当にいつかは平和が世界に満ちるのだろうか?わたしは戦いのない世界を知らない。これまで生きてきて、わたしは戦いのない世というものを見たことがない。いつえも、どこでも、戦いは存在した。神々さえ戦いを繰り返している。対立、憤怒、殺人、憎悪。これらは愛情や優しさと同じく我々の一部だ。だからわたしは君に問う。永遠の平和を得るためなら、どんな代償であれ高すぎるということはないのではないか、と?
詳細
勝利条件: エミリア・ナイトヘヴンを見つける
敗北条件: ソリムルを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: ソリムル、および呪文、技能、経験は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 30


−−不死なる者との戦い−−

シナリオ
エミリアとソリムルは、ガヴィン・マグナスを倒す方法を探すため、二手に分かれた。まずエミリアは、≪神々の剣≫を探すために、大アーカン国の国境を離れ、<混沌>の化け物どもがはびこる一帯に潜入した。≪神々の剣≫とは偉大な英雄が魔神を殺すのに使ったとされる強力な武器だ。不死身の魔神を殺せた武器なら、マグナスをも殺せるに違いない。一方ソリムルは、≪水晶の振り子≫の起源を知っている者を、そして願わくばその魔法に対抗する手段を知っている者を探しに、再び地の底に降りていった。
ナレーション
不死の者の死は、悲しみの波動を全宇宙に広げる。そのような存在を殺すのは大変なことなのだ。猟師でさえ、自分の手で一つの種を絶滅に追いやれば、自分は取り返しのつかないことをしてしまい、時空に少なからぬ傷跡を残してしまったと悟るだろう。エミリアとわたしが重い足取りで乗り出したのは、まさにそのような狩りだったのだ。
詳細
勝利条件: ≪神々の剣≫を見つけ出し、勇者マゼリアンを倒す
敗北条件: エミリア・ナイトヘヴンかソリムルを失う
マップの難易度: 「中級」ゲーム
持ち越し: エミリア・ナイトヘヴン、ソリムル、コッジ、および彼らの呪文、技能、経験は、すべて次のマップに引き継がれる。自軍の勇者の最大レベルは 36

  • エミリアパート
  • ソリムルパート

    −−平和の代償−−

    シナリオ
    ついに決戦のときが来た。ガヴィン・マグナスの魔の手がのびてくる前に、エミリアとソリムルは≪精神の兜≫を見つけなければならない。さもなくば世界は≪水晶の振り子≫の奴隷となり果てるだろう。そこで、タルジ将軍は勇敢にも、エミリアが防戦態勢をととのえる時間を稼ぐため、勝ち目のない戦いを仕掛けることを申し出た。
    ナレーション
    断崖の淵に立ち、つま先を虚空に突き出してみたまえ。冷たい風が頬をなぶり、服をたぐり寄せ、肩を押そうとするのを感じてみるがいい。わたしたちがどれぐらい絶望的な状況におかれているか、少しはわかるはずだ。今やマグナスは世界中から自由な心を奪おうとしている。永遠に!
    詳細
    勝利条件: 勇者ガヴィン・マグナスを倒す
    敗北条件: エミリア・ナイトヘヴンを失う
    マップの難易度: 「中級」ゲーム
    持ち越し:


    −−ラストナレーション−−

    わたしたちジンが人間をうらやましく思うのは、自由な意志を持っているからだけではない。何も知らずに死んでいく彼らの短命さがうらやましく思えるときもある。我々は誰も、自分の犯した過ちを償わねばならない。だが、ジンであるわたしたちは、後悔の念を引きずったまま、永久に生きつづけねばならない。それが我々の宿命なのだ。


    [UP]